恋 焔
ゆらり 凛
ゆらり 凛
何時だったか
風の中に立つ君を見かけたとき
私の心に種が蒔かれた・・・
ゆらり 凛
ゆらり 凛
何処にいても 君だと判る
その吐息に包まれて
まどろみの時を・・・・・
そして
ゆらゆら 陽炎の
溢れ出た 心の焔(ほのお)
袂(たもと)を振って
私を焦(やい)て下さい
灰になっても
君の足元にいて
凝視(みつ)めていたい
蒔かれた種が
芽を出すように
ゆらり 凛
ゆらり 凛
何処にいても 君だと判る
その吐息に包まれて
祈りの時を過ごすから・・・
1998.冬
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